注意!任意整理をすると住宅ローンが組めなくなる

注意!任意整理をすると住宅ローンが組めなくなる

住宅ローンは誰もが借入出来るわけでなく、審査ポイントがありその規準をクリアしなければなりません。 任意整理を行うとブラックリストに登録されてしまうので、住宅ローンの審査に大きく影響してきます。 今回は任意整理をした際の住宅ローンへの影響、任意整理した後に住宅ローンを組むポイントなどを説明していきます。 任意整理と住宅ローンの関係性について知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

住宅ローンの基本的なこと

住宅ローンの種類

住宅ローンとは、住宅購入や宅地取得に用途を限定した上で土地と家屋を担保として、金融機関や自治体から資金を借り入れる事を言います。 通常のカードローンやフリーローンと異なり、用途が限定されている事と住宅が担保になる事から金利が非常に低いのが特徴です。 住宅ローンは大きく分けると各自治体や住宅金融支援機構、雇用・能力開発機構から借り入れを行う「公的融資」、銀行や生命保険会社のローン商品を利用する「民間融資」、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して開発した住宅ローンの「フラット35」の3種類に分類されます。 それぞれ金利タイプや融資条件が異なる為自分に合った住宅ローンはシミュレーションなどで選ぶ必要がありますが、現在ではフラット35を含む民間融資で住宅ローンを組む事が一般的になっています。

住宅ローンの審査ポイント

住宅ローンを組む際の審査ポイントは、国土交通省が各金融機関にアンケートを取ったものが調査報告書としてまとめられています。 まず真っ先に重要視されているのが「借り入れ時・完済時の年齢」です。 完済時の年齢が80歳未満である事が重要ですが、借り入れから定年までの年数や住宅ローンの返済期間なども大きく影響します。 「健康状態」という項目も審査が通るかどうかのポイントです。 当然返済能力の有無も重要視される為、「年収・職業・勤続年数・雇用形態」など仕事に関する情報や「カードローン等の債務状況や返済履歴・融資可能額・返済負担率」といった個人信用情報も参照されます。 また、万が一支払いが滞ってしまった時の為の「連帯保証」が取れているかどうかも審査の際にチェックされる項目です。

任意整理をしてしまうと住宅ローンは組むことができない

任意整理をするとブラックリストに載ってしまう

任意整理をすると、個人信用情報機関に事故情報が登録されることで新規の借入などができなくなりますが、 このことを一般的に「ブラックリストに載る」と表現します。 しかし「ブラックリスト」というリストは現実に存在していていません。 ブラックリストとは、個人信用情報機関に登録される顧客の延滞情報のようなマイナスの情報ことです。 クレジットカードの返済が滞ったり債務整理を行ったりすると、個人信用情報機関の個人情報にそれらが「金融事故」として記載されることを指します。 借入れ申し込みなどに対して、金融業者は申込者の信用情報を個人信用情報機関から取り寄せて確認しますので、事故情報の登録があれば当然貸し付けはしてもらえません。

個人信用情報機関とは

個人信用情報機関とは、個人のクレジットカードやキャッシングの契約状況、借入や返済といった取引状況の収集と管理を目的としてた機関です。 毎月の返済状況に加えて個人の延滞情報や債務の情報管理もしています。 日本には現在、JICC・CIC・KSCという3つの信用情報機関がありますが、JICC(日本信用情報機構)は最も古い信用情報機関で消費者金融と信販会社が主な会員となっています。 CICは信販会社やクレジットカード会社系が主な会員で、銀行系金融機関や消費者金融も数多く加盟しています。 KSC(全国銀行協会)は銀行や銀行系クレジットカード会社、銀行系の信用保証協会の他に農協や信用組合、信用金庫などといった金融機関が主な会員です。 相互に情報を利用することができるようになっています。

ブラックリスト載ってしまうと住宅ローンを組むことができない

住宅ローンは銀行などに多額の借入をしますので、金融機関による審査がなされます。この審査の時には、当然ですが金融機関による個人信用情報のチェックがあり、ローンの申請者の信用情報がしっかりと調べられてから融資の判断が行われます。 こういった多くの信用情報はCICによって収集・管理がされていますが、個人信用情報自体は互いに共有されています。 そのためもしA社の分割払いを滞納していれば、B社でもC社でもそれを知ることが可能になっています。 住宅ローンを申込むために大きなマイナスとなるのは、消費者金融からの借り入れや分割払いの入金遅れなどです。 もしブラックリストに乗っていれば住宅ローンは通りません。 自分の情報がブラックリストに記載があるのかどうかが不安ならば、信用情報を自分で開示請求して、予め返済できるものは返済しておくといった対策を取ることをオススメします。

任意整理をしても家族には影響ない

任意整理をすることで家族の生活に何かしらの影響を与えることは、ほとんどありません。 信用情報というものは個人単位で作成されており、世帯でまとめて扱われるわけではないからです。 家族の誰か一人がブラックリストに記載されたとしても、それによって他の家族の個人信用情報に傷がつくことはありません。 ただし、家族が連帯保証人になっている場合は注意が必要です。 任意整理をすると連帯保証人に請求が行ってしまいます。 そのため家族が連帯保証人になっている場合は、家族あてに請求が行くことになります。

任意整理をしても現在返済中の住宅ローンへは影響はあるのか?

任意整理のメリットは対象を選べること

任意整理は、特定の債権者を債務整理の対象から外すことができる特徴があります。 個人再生や自己破産の手続きでは、裁判所を介するためにすべての債権者を平等に扱う必要があるので、債務整理の対象を選ぶことはできません。 裁判所を介さずに債務者と債権者が直接交渉する、任意整理ならではのメリットです。 例えば、高金利なキャッシングと住宅ローンの両方がある場合に、住宅ローンを残しながら借金を整理することが可能です。 ローンは今まで通りに支払い続ける必要がありますが、住宅を手放さずに済みます。 他にも、保証人に迷惑をかけないように保証人付きの借金を対象から外したり、親族や友人間の借金をそのままにしたりすることも可能です。

住宅ローンと同じ銀行のカードローンを任意整理しても大丈夫

住宅ローンと同じ銀行のカードローンを任意整理する場合でも、住宅ローンをそのまま残すことは可能です。 一般的には住宅ローンとカードローンは違うものとして扱われ、カードローンを任意整理しても住宅を手放す必要はありません。 しかし、銀行のカードローンを任意整理した場合は、銀行口座は凍結されてしまいます。 この口座を住宅ローン返済の引き落とし口座にしている場合は、窓口で住宅ローンを支払い続けることになります。

ただし、住宅ローンを任意整理すると抵当権が実行される

任意整理は、基本的に消費者金融やカードローンなどの担保のない借金を対象にした手続きです。 住宅ローンのような担保のある借金では、ローンの減額や利息免除といった交渉に応じることはありません。 もし、任意整理をしようとした場合は抵当権を行使されます。 自宅を明け渡すことになり、競売にかけられて強制売却させられてしまいます。 住宅ローンを扱う金融機関には、返済について相談する窓口を設けていることが多く、ローンの支払いが難しくなってきた場合はその窓口で相談するようにしましょう。

任意整理後に住宅ローンを組むことができるようになる期間の目安

任意整理から9年間は住宅ローンを組むことが出来ない

任意整理をすると、最低でも5年間は住宅ローンを組むことができなくなります。 なぜ任意整理を行うと住宅ローンを組むことができなくなるかといえば、任意整理をしたことが、個人信用情報に事故情報として記載されてしまうためです。 任意整理は借金の返済が難しい場合に行うものですので、任意整理をしたということは返済能力がないとみなされます。 ですので、事故情報がある人では、返済が必要な住宅ローンの審査は通ることができません。

ブラックリストから情報が消えていれば住宅ローンを組むことができる

任意整理を行うと住宅ローンを組むことは基本的にできなくなりますが、一生涯組めなくなるということではありません。 個人信用情報は借金の完済からおよそ5年から10年ほどの期間で抹消されます。 情報が抹消された後は、任意整理などの金融事故を起こしたという記録は確認できなくなるために住宅ローンも組むことができるようになります。 しかし、個人信用情報から任意整理の情報が消される5年から10年という期間はあくまでも目安であり、住宅ローンの審査も金融機関によって異なりますので、必ずしも住宅ローンを組めるということではありません。

自分の個人信用情報を確認する

ブラックリストに入っているかどうか確認するためには、自分から開示請求を行う必要があります。 日本にはJICC(日本信用情報機構)、CIC、KSC(全国銀行個人信用情報センター)の3種類の個人信用情報を扱う機関があります。 これら機関によって開示請求の手段は異なります。 例えばJICCとCICは窓口や郵送でも開示請求を行うことができますが、全国銀行個人信用情報センターでは郵送のみでしか開示請求を行うことができません。 また、CICのみネットでの開示請求も対応しています。 開示請求は500円から1000円ほどの手数料や運転免許証、保険証などの本人確認書類があればどなたでも行うことができます。 ただし、基本的に本人以外の個人信用情報の開示請求は行うことができず、本人以外の開示請求を行う場合は法定代理人か、本人の委任状が必要になります。

任意整理後に住宅ローンを組むためのポイント

家族名義で住宅ローンを組む

任意整理を行い、個人信用情報に金融事故の記録が記載されていても、住宅ローンを組むことができるコツは存在します。 ひとつが家族名義で住宅ローンを組むという方法です。 住宅ローンに申し込みを行う時は、その本人の個人信用情報を調べます。 その際に、家族などの個人信用情報は調べることはまずありません。 そのため家族が任意整理をしていても、住宅ローンの審査は通る可能性があります。 ただし、この際に過去に任意整理を行った人が住宅ローンの連帯保証人や連帯債務者になるという場合には注意が必要です。 住宅ローンを申し込んだ場合、その連帯保証人、連帯債務者の個人信用情報も調べることになります。 そのため、過去に任意整理を行った人物が連帯保証人、連帯債務者になる場合、住宅ローンを申し込むことができる可能性は低くなってしまいます。

利息が高い住宅ローンに申し込む

過去に任意整理を行った後に住宅ローンを組みたい場合、住宅ローンの利息が高いものを選ぶというのもローンの審査が通りやすくなるポイントのひとつです。 住宅ローンの利息は銀行によっても異なりますが、当然利息が低いものを選びがちです。利息が低い住宅ローンは審査も厳しく、過去に債務整理などを行った情報が見つかれば住宅ローンの審査も通りにくくなってしまいます。 反対に、住宅ローンの利息が高いものならば、利息が高いものと比較して審査も緩めで、多少個人信用情報に問題が見つかった場合でも審査に通りやすくなります。 利息が高いというのはデメリットに感じますが、他の住宅ローンに申し込みしても通らないという場合、利息の高い住宅ローンに申し込んでみるのもいいでしょう。

任意整理していない金融機関の住宅ローンに申し込む

通常、任意整理などの金融事故の記録は5年から10年ほどで個人信用情報から削除されます。 個人信用情報から金融事故の記録が削除されると住宅ローンも通りやすくなるのですが、この際に、過去に任意整理を行った銀行とは異なる金融機関を利用することが住宅ローンを通りやすくするポイントです。 というのも、個人信用情報から金融事故の記録が削除されても、銀行側は独自のリストによって過去に金融事故を起こした人の記録を所持している場合があるからです。 このようなリストがあると、任意整理を行った銀行と同じ銀行で住宅ローンを組もうとする場合、少なからず審査状況に影響が生じます。 そのため、住宅ローンを申し込む場合は任意整理を行ったところとは違う銀行に申し込むことが重要です。

収入合算やペアローンに申し込む

任意整理後に住宅ローンを通りやすくなるコツのひとつに、ペアローンや収入合算を利用するという方法があります。 ペアローンとは、ひとつの物件に対して夫婦や親子などがそれぞれの名義で異なるタイプの住宅ローンを組むという方法です。 ペアローンを活用すると、それぞれの収入に応じた金額を借り入れることができます。 一方収入合算は、夫婦や親子などの収入を合算して計算し住宅ローンを申し込むことです。これを行うことで住宅ローンの借入金額を増やすことができます。 ペアローンは夫婦や親子がそれぞれ住宅ローンの債務者になり、収入合算の場合はどなたか一人が住宅ローンの債務者となります。 ペアローン、収入合算を活用することで収入に応じた住宅ローンの契約が可能で、借入金額も増やすことができます。 ですが、ペアローンを行う場合も収入合算を行う場合も、個人信用情報は二人分しっかり審査されますので注意が必要です。

まとめ

任意整理をするとブラックリストに最低でも5年間は登録されてしまいます。 そのため、その期間中が個人信用情報をもとに審査する住宅ローンを組むことができません。 ただし、ブラックリストは一定期間が過ぎれば削除されます。 その後であれば新たに住宅ローンを組むこともできるようになります。 また、住宅ローンを組んでいる途中で任意整理をしても、任意整理を行う範囲から住宅ローンを外せば手放す必要はありません。

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